基本20スキル:1.器材セッティング(組立と取り外し)

ダイビングの初めには、まず器材をセットしなければなりません。

初心者は正しくセットできないがために、トラブルになったりすることがありますので、しっかり覚えるようにわかりやすいデモを心がけましょう。

デモは、ゆっくりと一つ一つを確実に見せていきましょう。

 

1.器材のセッティング (組立と取り外し)

・タンクのチェックから器材セッティングまでと器材の取り外しまでをデモして見せます。

・タンクはバルブが右側に来るように置き、オーリングのチェックとエアーの匂いを嗅いで汚染が無いかのチェックを行います。

・BCDの取り付けでは、タンクのファーストステージの高さとBCDの背の高さをチェックするように見せます。ベルトを締めるときは、タンクを足で挟むようにしてあげると動かなくて締めやすくなります。

また、ベルトを引くときは、上下にベルトを動かしてやるとそれほど力を入れなくても締め付けられます。生徒ダイバーには女性や力がない人もいますので、そういう点での配慮も必要です。

・レギュレーターはセカンドステージが右側に来るように両手で持ち、ファーストステージをセットします。そのときファーストステージのねじはあまり力を入れて閉めないで、指三本で締め付ける程度の締め付けでOKです。

・BDCに中圧ホースをセットします。中圧ホースのリングを引いてBCDのバルブに差し込んだら中圧ホースを持ち、カッチ!と音がするまで押してあげます。 中圧ホースのリングを持ったまま押し込むと、カッチ!という音がしなかったりして、入っているかの確認がしずらいからです。

・つぎに、ゲージを人のいない下に向けてタンクのバルブをゆっくりと開けていきます。残圧計を見ながらタンクのバルブを開けていき全開になったところから、反回転戻して遊びを作っておきます。

・残圧は180kg/cm2以上あることを確認し、OKであればエアー関係のチェックをします。

・レギュレータ・セカンドステージ、オクトパスのパージボタンを押しパージできるかのチェック、口にくわえて排気、吸気がスムースにできるかのチェックを行います。排気・吸気は2~3回行い正して作動するかを確認します。

・BCDにエアーをいれ、ちゃんとエアーがBCD内溜まるか、BCDの排気バルブからエアーが漏れていないかをチェックします。よくあるケースは、BCDに少しエアーを入れて、エアーが入ったことでOKにしてしまう人がいますが、重要なのはBCDにエアーがちゃんと溜まっていることが大事なのです。

・最後に、タンクのバルブを閉めて、ホースなどが破裂しないようにエアーを抜いて、ホース類とBCDを整えて、倒れないように横にしておきます。

  

  

つぎに、器材の取り外しのデモを行います。

ダイビングをして海から上がってきて、器材を下したところから、デモを始めます。

・残圧計で残圧を確認し、記憶しておきます。(後でログブックに記録します)

・タンクのバルブを閉めて、残圧計を見ながらレギュレーターのパージボタンを押し残圧がゼロになるのを確認します。

・BCDから中圧ホースをはずし、レギュレーターのファーストステージをタンクから外します。そのとき、手袋の水滴がつかないように、手袋は外しておきます。

・レギュレーターのダストカバーを吹き水気を取ってから、ダストカバーをします。この水気を取るのはレギュレーター内部に海水などが入るとトラブルのもとになりますので、よく水気を取ることです。

・ダストカバーの水気を取るには、乾いたタオルなどで拭くのがいいのですが、現場ではすぐに乾いたタオルがありませんので、タンクのエアーで水気をふき飛ばすことで可能です。

・ダストカバーの水気を吹き飛ばすやり方は、タンクのエアーを出し、吹き出ているところにダストカバーを斜めに滑らせることで簡単に吹き飛びます。 

・レギュレーター類をタンクから取り外したら、レギュレーター類のホースは円のようにまるくしてサイドに置きます。

・つぎにBCDのベルトを緩め、タンクからBCDを取り外し、レギュレーターと一緒にコンパクトにまとめておきます。

・取り外したタンクは倒れたりしないように、安全な場所に寝かせます。または、使用済みタンク置き場に持っていく

 

以上で、器材の取り外しのデモは完了です。


 

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