基本20スキル
PADIダイブマスターの基本20スキルテスト
オープンウォーターの時に習った20の基本スキルを、デモンストレーターとしてやって見せるテストです。
したがって、自分がただ単にそのスキルができるだけでは、不合格で、デモンストレーターとしてゆっくりとわかりやすく、ある程度誇張して行うことが求められます。
基本20スキル:1.器材セッティング(組立と取り外し)
ダイビングの初めには、まず器材をセットしなければなりません。
初心者は正しくセットできないがために、トラブルになったりすることがありますので、しっかり覚えるようにわかりやすいデモを心がけましょう。
デモは、ゆっくりと一つ一つを確実に見せていきましょう。
基本20スキル:2.プレダイブ・セーフティ・チェック(BWRAF)
ご存知のように、バディ・システムをとり、いつでもお互いに手助けできるように、いつもバディと行動を共にしましょう。その方が、楽しさも増し、思い出も増えますね。
バディ・システムの基本は、お互いの安全のためにルールやガイドラインに従います。これは自分自身の責任でもあり、自分自身を安全に守ることでもあります。
基本20スキル:3.ディープ・ウォーター・エントリー
ディープ・ウォーター・エントリーは、ジャイアント・ストライド・エントリーとシッティング・バックロール・エントリーのスキル・デモを行います。(エントリー方法などは「エントリーのコツ」を参照してください)
デモはプールでやる場合が多いです。スキル・デモのやり方は、以下のとおりです。
基本20スキル:4.水面での浮力チェック(中性浮力の確保)
水面での浮力チェックのスキル・デモは以下のように行います。
1.すべての器材とおよその重さのウエイトを付けて水に入ります
2.レギュレータをくわえて、水面に浮かんでBCDから空気を抜き、通常の呼吸をして息を止めます
3.目の高さで浮かんでいればOKです。 そうでなければウエイトを調整します
4.最終的なチェックとして、息を吐きゆっくりと沈むかを確認します
基本20スキル:5.スノーケルからレギュレーター/レギュレーターからスノーケル交換
タンクの空気を節約するために、潜降ポイントまでスノーケルを使って水面を泳いでいき、潜降する場所に来たら、スノーケルとレギュレーターを交換します。
その場合、海には波があり顔を水につけたまま交換しなければならないことがありますので、顔を水につけたままスノーケルとレギュレーターを交換します。
基本20スキル:6.ファイブ・ポイント潜降
潜降するときの5つのステップです。
1.潜降合図:バディ同士で潜降の準備ができたことをハンドシグナルで確認し合います
2.位置確認:浮上した時に自分の位置を確認できるように、水面や陸上の目印を決める
3.顔を水面につけたままでスノーケルからレギュレーターに交換。
4.時間確認:潜降開始の時間を確認します
5.BCDの空気を抜き、息を吐いて、フィート・ファーストの姿勢で潜降する。沈み始めたらすぐに耳抜きをする
基本20スキル:7.レギュレーター・リカバリーとクリア
なんかの拍子にレギュレーターが口から外れてしまった場合や、潜降するポイントまでスノーケルで泳いで行って、レギュレーターに交換するときに、レギュレーター・リカバリー、すなわちレギュレーターを素早く探す方法と、探し当てたレギュレータを加えて、レギュレーターの中から水を出すレギュレーター・クリアという重要なスキルです。
基本20スキル:8.マスクの脱着とクリア
ダイビングをしていると、マスクの中に水が入ってくることがあります。それを想定して、マスクの中に半分ほど水をいれ、マスク・クリアをすることと、マスクの中に水を完全に入れてしまうケースの2通りのマスク・クリアを行います。
マスクにはパージ・バルブが付いているものと、ついてないものがあり、それぞれのマスク・クリアの方法が異なります。
パージ・バルブが付いているマスクの場合は、マスクを顔全体に押し当てて、下を向いてパージ・バルブが一番低い位置になるようにします。
そして、鼻から息を出せば、空気が水をパージ・バルブから外へ押し出してくれます。
パージ・バルブが付いていないマスクの場合は、マスクの上の部分を手でしっかりと額に押し付け、鼻から息を出しながら、見上げるように顔をちょっとずつ上に向けていきます。
すると、鼻から出た空気が水をマスクの下から押し出してくれます。
マスク・クリアは、ハミングをするように。鼻から一定量の息を継続して出すのが一番効果的です。
基本20スキル:9.エア切れの練習とバックアップ空気源の使用
予備の空気源には基本的に3つのタイプがあります。予備のセカンドステージ(オクトパス)、インフレーター・レギュレーター・タイプの2タイプが一般的ですが、単独で使える予備の空気源としてポニー・ボトルがあります。
どのタイプにせよ、バディの持っている予備の空気源を素早く見つけて確保し、呼吸できなければなりません。
3種類の予備の空気源に共通して当てはまる手順は以下のとおりです。
・バディが予備の空気源をどこに持っていて、どのように固定しているか確認する
・ダイビング前にバディと予備の空気源の渡し方の手順を打ち合わせておく。空気を与えるダイバーが相手のダイバーに予備の空気源を渡す場合と、相手のダイバーのメインレギュレーターを渡し、自分が予備の空気源に切り替える場合があります。
1.まずバディの注意を引き、「空気が無い」と「空気をくれ」の合図を出す。
2.それを見たバディは、そばへ来てセカンド・ステージのマウスピースを差し出す。
バディが気がつかない場合は、自分でバディの予備の空気源を見つけて確保する
予備のレギュレーターをくわえるときは、上下逆さまにしないよう注意する
3.予備の空気源をくわえて呼吸が落ち着いたら、バディとコンタクトをとり、お互いの体を支え合うように、バディのタンクバルブや腕、肩、あるいはBCDに捕まるようにします。
4.呼吸が落ち着いたら、浮上を開始します。
基本20スキル:10.フリーフロー・レギュレーターからの呼吸
レギュレータが故障しても空気が来なくなることはめったに起こりませんが、空気がフリーフローすることがあります。
このフリーフローしたレギュレーターを使って呼吸ができることが必要です。
やり方は簡単です。
唇でレギュレーターのマウスピースを密閉させないようにして、余分な空気を逃がしながら空気を「すする」ように呼吸をします。この「すする」感じがポイントです。
1.レギュレーターのパージボタンを押す
2.顔を少し傾けレギュレーターのマウスピースの端を軽くかむか、唇に寄せる
3.フリーフローしている空気をすするようにして30秒間呼吸をする
4.水面に出たら、タンクのバルブを閉める。または、バディに閉めてもらう
終わったら残圧を見てみましょう。ほんの30秒間ですが、驚くほどの空気がなくなっているのがわかると思います。ですから、実際にフリーフローがおきたら、すぐに水面へ向かわなければなりません。
基本20スキル:11.フィンピボット(パワーとオーラル)
フィンピボットは中世浮力の感覚を得るためのガイドとなるものです。
フィンピボットの基本的やり方
1.BCDの空気を抜き、水底にうつぶせになり、ゆっくりと呼吸をする
2.BCDに少しずつ空気を入れて、息を吸うとフィンの先端を軸にして身体がゆっくりと浮き、息を吐くとゆっくりと沈むようになるまで浮力を徐々に増やします。
BCDに空気を入れるのを、パワー・インフレーターと口で息を吹き込むオーラルで入れる2通りを行います。
その時の注意として、パワー・インフレーターでBCDに空気を入れる場合は、少しずつ少しずつ入れること、そしてオーラルで入れる場合は、セカンドステージを右手に持ち、BCDのインフレーターを左手に持ち、大きく息をしてからレギュレーターを口から離し、息の2/3ほどをBCDに吹き込みます。
基本20スキル:12.ファイブ・ポイント浮上
浮上するときは5ステップの正しい浮上をするようにしましょう。
1.シグナル: バディ同士でお互いに浮上のシグナルを出し、確認します
2.時間: 浮上時間をチェックします。
3.浮上準備: 右手を頭上に伸ばし、左手をパワー・インフレーターの排気ボタンに添えて、ホースを持ちあげます
右手を頭上に伸ばすのは、何かにぶつからないようにするためです。
また、パワー・インフレーターのホースを上に持ち上げるのは、浮上しながらBCDの空気を少しずつ抜くためです。
4.上を見上げ、ゆっくりと体を回しながら、頭上に何もないことを確認します
5.普通に呼吸しながら、1分間に18より遅い速度で浮上します。
1分間に18mと言われてもどの程度のスピードかわかりずらいと思いますので、1秒間に30cmより遅い速度と言った方がわかりやすいと思います。イメージ的には自分の小さい泡より遅い速度で浮上と言ったところです。(これより遅い速度でもOKです)
バディと一緒に水面に出たら、すぐにBCDに空気を入れて浮力を確保します。
余談ですが、レギュレータやマスクは完全にエキジットするまで、離さないことが、万日に備えた安全です。
基本20スキル:13.水面でウエイトシステムの脱着
水面で緊急事態が起きたら、まず最初は浮力を確保します。通常はBCDに空気を入れて浮力を確保しますが、タンクが空などでそれができない時には、次の手段としてウエイトを捨てます。
また、ハシゴがついていない小さなボートや台の上に登るときなどに、場ずす必要がでてきます。
ウエイト・システムのクイックリリースは、ウエイトベルトを右手でバックルを外し、バックルが付いていない側の端を持って体から離します。そうすれば、下に落とすときにベルトがほかの器材に引っかかってしまうことがありません。
練習やデモのときには、本当に下に落とすかどうかはインストラクターの指示に従いますが、実際に落とす場合は、下に誰もいないことを確認してから落とすようにすることです。
一体型ウエイト・システムを使っている場合には、それに合ったクイックリリースを行います。(通常は手前に引っ張ればリリースできる形のものが多いです) または、スクーバユニットの脱着でウエイトの脱着を練習したことになります。
基本20スキル:14.コントロールされた緊急スイミング・アセント
完全にエアがなくなり、バディのいるところが遠すぎて、オクトパスなどの予備の空気源が使えない場合で、水深が6~9m以内であれば、コントロールされた緊急スイミング・アセントを選べます。
やり方は、上を見上げて、肺の過膨張障害を防ぐためにレギュレーターをくわえたまま「ア~」と声を出し続け、膨張した空気を肺から外へ逃がしながら水面に向かって泳ぎあがります。
その時、浮上の姿勢、すなわち右手を肩の上にあげて、左手でパワー・インフレーターの排気ボタンに添えている姿勢で浮上します。
水面に出たら、口からBCDに息を吹き込んで、空気を入れて浮力を確保します。
基本20スキル:15.ホバリング(30秒)
浮力のコントロールは、水底で砂などを巻き上げたり、水中生物に危害を加えたり、体力を浪費したりするのを防ぐのに役立つテクニックです。
1.中層でじっと動かないホバリングをするには、まず水底でフィンピボットを使い中世浮力をとります。
2.中性浮力がとれたら、水底から静かに身体を1mほど押し上げます。
3.息を止めないように肺の体積を利用し中層で静止します。
身体が浮き始めたら少し息を吐いて肺の体積を小さくしてから呼吸をすることによって浮力を小さくします。
沈み始めたら少し息を吸って肺の体積を大きくしてから呼吸をすることによって浮力を大きくします。
近くにある動かないものを目印にして自分が浮いているのか、沈んでいるのかを確認します。
基本20スキル:16.水中でのマスクなし移動(15m以上)
ダイビング中にマスクが完全に外れてしまった場合に備えて、知っておく必要のあるスキルです。マスクが外れるというアクシデントの半数が他のダイバーのフィンに近すぎたことが原因です。
基本は、鼻から息をしないことと、目をあけて移動することです。
鼻ではなく口で息をすることに集中して、鼻に水が入ってしまったら、鼻から息を出して水を出します。
マスクがなくても、目を開けたまま移動すれば、自分がどの方向に向かっているか程度は十分にわかります。
マスクなしで水面まで泳がなければならなかったり、バディのところまで泳いで行って探してもらわなければならない場合もあるため、マスクなしで水中を15m以上泳げるスキルが必要です。
基本20スキル:17.水中でのウエイトシステムの脱着
水中でも水面でも、基本的にはやり方は同じですので、「基本20スキル:13.水面でウエイトシステムの脱着」を参照してください。
基本20スキル:18.水中でスクーバユニットの脱着
水中で、スクーバ・ユニットを調節し直したり、何かに引っかかった場合など、調べるために脱いで確認しなければならないなど、ウエイトと同じように、スクーバ・ユニットを脱いだり装着しなおしたりしなければならない状況が出てくることがあります。
1.脱いだ時に浮いてしまわないように、BCDの空気を完全に抜きます
2.ウエストのストラップを外します
3.まず左腕から抜いて、ついで右腕を抜きます
4.BCDを脱ぎ必要な作業をしたら、再装着します。
5.ユニットを立てた状態に持ち、ストラップ類が挟まっていないことを確認し、右腕から上着を着るように装着します。
6.装着したら、ストラップ類を締めて長さなどを調節します。
基本20スキル:19.水面でスクーバユニットの脱着
エントリーしてから水面でスクーバユニットを装着したり、エキジットする前に脱いだりする状況があります。
水面での装着方法は
1.BCDにわずかに浮力を持たせ、BCDのジャケットを水面に開いておいたように、水面に置く。
位置的にはタンクの底が自分の前側に来るようにおく
2.開いたジャケットをお尻の下にして両足でタンクを挟むようにして腰かけます
3.両腕をストラップに通してから、前方に滑り降りると、ユニットが浮かび上がって自分は沈むので、あっという間にジャケットがすっぽり肩におさまります。
4.装着したら、ストラップ類を締めて調節します。
基本20スキル:20.バディ・ブリージング停止位置と移動(与えてともらい手)
バディ・ブリージングとは、一つのセカンド・ステージをバディと交互に使うという方法です。
いつもバディと一緒に行動して、2人ともきちんと準備されたオクトパスなどの予備の空気源を装備していれば、バディ・ブリージングをする必要はないはずです。
しかし、少数の地域ではバディ・ブリージングが標準的なやり方とみなされていることがありますので、スキルをマスターしておく必要があります。