ダイバー規制でサンゴを守れ! エコツーリズム推進法の全国初の適用
沖縄の慶良間でエコツーリズム推進法により2010年4月よりダイバーの立ち入りが現状の半数に制限されることになりそうです。
ご存知のように慶良間諸島は世界有数のサンゴを誇るダイビングポイントですが、オニヒトデの食害などで激減したサンゴ礁を、ダイバーによる傷つけ被害が後を絶たない状況です。
やはりダイビング技術が未熟ですと、サンゴ礁をフィンでけってしまったり、中性浮力がしっかりとれていないと、サンゴ礁の上に乗っかってしまったりして、サンゴ礁を傷つけているダイバーがいることも確かです。
よくあるケースは、それなりに中性浮力も取れていてダイビング技術のある人でも、写真を撮ることで夢中になって、足や腰の周りにあるサンゴを傷けてしまっていることもありますので、私たちダイバーは十分に注意したいものです。
2008年施行のエコツーリズム推進法は、自然環境の保護と、観光振興の両立がねらいで、地元市町村が協議会を設け、保護する動植物や、その生息域を「特定自然観光資源」に指定して、立ち入り制限や保護策を含む計画を作り、国の承認を受けて規制を実施するものです。
今回慶良間諸島でエコツーリズム推進法の適用は全国初となりますが、昨今、旅行者による環境破壊も大きな問題点となっていますので、残念ですが今後この法律の適用が増えることと思います。
みんながもっともっと環境に気を配り、ゴミを捨てない、動植物を傷めつけないなどちょっとしたことをみんなが守れば、このような法律の適用もないのですが。。。。。
今回の慶良間諸島の海のダイビングの許可(立ち入り承認)は、個々のダイバーにではなく、ダイビングガイドなどの事業者に出されます。過去にオニヒトデの駆除に協力したなどの保全活動の実績を参考に、村長がダイバーの人数枠を割り当てて、違反者には、30万円以下の罰金が科されることになります。
トラックバック
トラックバックURL:
http://www.hls-j2006.com/mt/mt-tb.cgi/880