和歌山の迷いクジラ暴れる!
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和歌山県田辺市新庄町沖約100メートルの内之浦湾で、体長約20メートルのマッコウクジラが浅瀬で動けなくなっているのを、5月14日近くの住民が見つけました。背中の一部を海面から出し、時折、潮を吹き上げている。
どうやら、餌を求めて迷い込んだか、シャチか何かに追われて群れを離れてしまったか、方向感覚をなくして迷い込んだかと思われますが、このような湾内に迷い込むのは極めて杜松らしい事です。
クジラ専門家の指導の下、市職員や消防隊員ら約100人が出動し、クジラの嫌がる金属音を出したり、放水するなどして沖へ誘導しようと何回もやりましたが、うまく誘導できないまま、日にちがたってしまいました。
5月18日、クジラは、船の下に潜ったり、係留用ロープに尾びれを絡ませて暴れたりして、船が壊されそうになったり、クジラが傷ついて溺死する恐れがあるため、船を沖へ出し、午前11時過ぎからは市職員ら、午後からは新庄漁協の組合員らが鉄パイプをたたきながら岸から離れるように誘導し、やっとクジラは同漁港の対岸付近に戻りました。
作業を指揮している日本鯨類研究所(東京)の石川創・調査部次長は「遊泳能力に問題はなさそうだ。ただ、陸地に頭を向ける傾向がある。内耳の神経をやられて方向感覚を失っているのではないか」と話していました。
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