スキューバダイビング中の死亡事故

昨日、7月28日(土)和歌山県串本町でスキューバダイビング中の56歳男性が死亡したニュースがありました。
読売新聞ニュースによると5人で水深18メートル当りを潜水していて、インストラクターが空気の残圧を確認し、すぐに後ろを見たけど、その男性を見失ったそうです。
これ以上の詳細は分かりませんが、この事故を皆さんはどう思いますか?

 
56歳男性はシニアですが、経験はそれほど無かったのではないかと思われます。おそらくこの男性は仲間を見失って、パニックになり空気を必要以上に消費してしまい空気切れになり、よりパニックになったのではないかと推察します。
 
もし、ある程度の経験があれば、仲間とはぐれてしまった場合の行動のとり方は決まっていますのであわてずに対応できたと思います。
 
この事故の場合、インストラクターおよびショップの責任は重いと思います。
経験が浅い人ならなおさらですが、そうでなくても5人のグループならもう一人、最後尾をチェックするダイバーを置く必要があります。
 
先頭でガイドしているインストラクターはしょっちゅう後ろを確認できませんので、最後尾からメンバーを常に確認している人が必要になります。
 
当然その日の透明度や潮の流れなどしっかりと把握してからスキューバダイビングをしなければいけません。その状況によっては中止やポイントを変えるなどのことも検討する必要があります。
 
また、ダイビングする前のブリーフィングで、はぐれた場合の約束事をしっかり伝えバディー同士も確認することが徹底してされたかどうかも疑問に思えます。
 
透明度や潮の流れや当日のその男性のコンディションなど種々の状況は僕には分かりませんが、これらの状況確認も含めインストラクターの責任は極めて重いと言えます。
 
 
 
ダイバーの皆さん、仲間からはぐれた場合は、
「はぐれた場所を動かずに1分(インストラクターによっては3分)待ち、迎えに来ない時は水面に出て、海上で合流する」
と言うのが一般的です。
 
大事なことは、何事も落ち着いて行動することです。
そのためには、「いーち、にー、さーん」とゆっくり数えながら、ゆっくり深く呼吸して、「考えてから」行動しましょう!!
 
安全で、楽しいダイビングを!!
 

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