サンゴとは
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サンゴとはイソギンチャクに近い動物です。触手を伸ばしてプランクトンなどを捕食し、石灰質の硬い骨格を造りながら成長していきます。
世界には約800種類ありますが、その半数以上の約420種が日本で確認されています。サンゴの石灰質が積み重なった地形に、サンゴを基盤とした生態系のある一帯をサンゴ礁と言うのです。
サンゴの多彩な色は褐虫藻(かっちゅうそう)という植物プランクトンの色によるものです。石灰質で出来たサンゴの骨格には無数に穴があり、そこにサンゴ虫が生息し、このサンゴ虫の体内に住み着いているのか褐虫藻で光合成で作った養分をサンゴ虫にも分け与えているのです。
最近問題になっておる地球温暖化によるサンゴの白化現象は、この褐虫藻が水温上昇によりサンゴの中から逃げ出すため、白い骨格と無色透明のサンゴ虫だけが取り残され、褐虫藻からの養分が途絶えたサンゴ中が死滅して起きる現象なのです。
国連「気象変動に関する政府間パネル」では、世界の海面温度が3度上昇するとサンゴは死滅すると警告しています。海水温が世界的に上昇した1998年のエルニーニョの時期には、白化が世界的に起き、最も多く見られる「ミドリイシ」類のサンゴが4割減ったとされています。白化はその後、2001年と2003年にもおきました。
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