沖縄ニュースより:サンゴの病、海水温と関連/ホワイトシンドローム/米・豪チーム調査

海上保安庁が上空からサンゴのたまごが海面に赤潮のように漂っているニュースを発表されたがそれと同時期にサンゴが死んで白くなってしまう病気の調査と今後が発表された。

原因は明確に分かってはないが、地球温暖化などの環境問題を、我々ダイバーだけでなく、地球の人間が自然を大切にしなければならない大きなメッセージだと捕らえなければならないと思う。

【沖縄ニュース】

サンゴが白っぽくなって死ぬ「ホワイトシンドローム」という病気が、海水温の上昇によって増えることを、米とオーストラリアの研究チームが、オーストラリアのグレートバリアリーフでの大規模調査で三十日までに確認、米国の専門誌に発表した。この病気は慶良間海域安室島南岸でも発生している。

 慶良間海域保全連合会の垣花薫会長は「ラムサール条約に登録された海域では被害は広がっていないが、ほかの場所で確認されている」と話し、三十日午後から、渡嘉敷村で環境省を交え、調査や原因解明について今後の対応を協議する。

 チームは「今後、予想される地球温暖化による水温上昇でホワイトシンドロームやほかの病気も増える恐れがある」と指摘している。

 サンゴが白くなり、壊死するこの病気の原因は不明。サンゴに依存する生態系への影響も懸念される。海水温上昇とサンゴの病気を関連づける研究成果は従来もあったが、これほど大規模な現地調査のデータで確認したのは初めてという。

 研究グループは1998―2004年に毎年、世界最大のさんご礁グレートバリアリーフにある約千五百キロの範囲の四十八のさんご礁で、千五百平方メートル当たりのホワイトシンドロームが発生したサンゴ群の数を調査。人工衛星観測による週単位の海水温データと照合した。

 すると、週単位の海水温が平年より一度以上高くなった回数が多いと、この病気が増えることが判明。調査期間中二番目に海水温が高かった2001年から2002年にかけての夏の後は、病気が発生した群れの数が約二十倍になっていた。

 また海底を広く覆う大きなさんご礁の方が、小さいものより、この病気にかかりやすいことも分かった。

早期原因究明を

 山城秀之・沖縄高専教授(さんご礁生物学)の話 ホワイトシンドロームは、さんごが白くなり組織が壊死する病気で、やがて群体全体が死滅してしまう。海水温上昇などで共生藻が脱落する「白化現象」とは別のものだ。原因はよく分かっておらず、国内では特定を試みる研究もなされていない。カリブ海や慶良間海域でも発生しており、早急な原因究明が必要だ。

※沖縄ニュースより引用
詳しくは下記沖縄ニュースをご覧ください。
gooニュース2007年5月30日(水) 夕刊 1面
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