セルフレスキューを心がけよう

セルフレスキューってなんだか分かりますか?
レスキューと言うのは「救助・救援」と言う事で事故者を救助する事ですね。 だからセルフレスキューというのは自分で自分を救助するという事です。
スキューバダイビングは、海という大自然の中で行うレジャーですので、必ずさまざまなトラブルに遭遇するものなのです。
楽しくスキューバダイビングをするには、どんな小さなトラブルでも見過ごしたり、そのままにしたりすると、大きな事故になりうるので確実につぶしておくきトラブルをトラブルでなくす事がセルフレスキューの大事な心がけです。


小さなトラブルを放置しておいて、何か心に引っかかったままスキューバダイビングしていると、他のちょっとした問題でパニックになって大きな事故に発展する事も少なくはありません。

器材の点検はもちろん重要ですが、自分の身体のコンディションや前の晩の過ごし方など、自分で気を付ければ事前に対処できる事をちゃんとやっておく事もセルフレスキューの大事な一つです。

また、体調などのコンディションを気を付けていても、不意に足がつったり、フィンが脱げちゃったり、自分の位置が分からなくなったりしたときの対処法が分かっていれば、必要以上にあわてる事がなく、安全を確保できるのです。

では、いろいろなトラブルにあったときの対処方法を見て行きましょう。

  

水面移動のとき水飲んで慌てた!!

潜行ポイントまで水面移動のとき、どういうわけか水を飲んでしまい、咳き込んで苦しい!

焦ってしまい、余計に苦しい!! パニック!!

     

こんなときあなたならどうします?

     

パニック状態だと難しいですが、とにかくBCDにエアーを入れて浮力を確保する事です。

浮力が確保されて、顔が水面より出ていればだいたい落ち着きます。

水面でみんなを待っているときなど、波が顔に当たりそのとき水を飲んでしまったとか 、シュノーケルから急に水が入ってきたとか、思わぬときに水を飲むと慌てるものです。

     

また、バディがパニックになっているときは、可能な限りパニックダイバーの背後から 処置をして上げうことです。 前から行くとしがみつかれて二人ともパニックになる事もあるからです。

      

【予防策】

 ・水面でのパニックは浮力が確保されていない事が原因です。

  (1)オーバーウエイトにならないように!

    オーバーウエイトのトラブルは水面でのパニック原因だけでなく

    腰が沈むため、抵抗が大きくなり疲労を招いたり腰痛を招いたりしがちです 。

   

  (2)適度な量のエアーをBCDに入れておく

    水面移動や水面で休息しているときはBCDにエアーを入れて浮力を確保しましょう

  

  (3)レギュレーターをくわえておく

    エントリー時からレギュレータをくわえておけば水面でのパニックはほとんど起こらない。 波が多少あるときや岩場など足元がしっかりしていない所ではそうしたいものです。 エキジットのときも最後までレギュレータをくわえている習慣をつけましょう。

     

   

足がつった!!

最後にエントリーしたからみんなより遅れた!「急がなけば。。。」とチョッと焦った!

カキーン!!と「ふくろはぎ」に強烈な痛みが走った。あっあっ足がつったぁ~!

このままじゃとても泳いでいけない!(×_×;)

        

こんなときあなたならどうします?

      

水面でのトラブル対処の鉄則は、まず浮力を確保する事です。

BCDにエアーを入れて、さらに浮力が必要なときはウエイトベルトを外せばいいのです。

   

こようにして浮力を確保してから、「ふくろはぎ」の場合は、フィン先を持って手前に引き 「ふくろはぎ」の筋肉を伸ばしてやれば大抵なおります。

「太もも」の裏側の筋肉の場合は、「ふくろはぎ」と同じように、フィンの先を持って、 さらにもう片方の手でひざを押してやるようにするといいですね。

「太もも」の前面の筋肉がつった場合は、ひざを曲げ、フィンの根元あたりを お尻につけるように引いてあげると治ります。

海面でなく水中の場合も基本的には同じですが、できるだけ海底や根などに身体を 固定するようにしたら対処しやすいです。また、バディに対処してもらう事も有効ですね。

いずれの場合も、硬直した筋肉を一度に伸ばそうとしないで、 ジワジワと何度かに分けてやるのがコツです。

        

【予防策】

(1)無理なフィンワークをしない

スキューバダイビングは体温が奪われやすい環境で行うし、普段使わない筋肉を 使うこともあり足の筋肉はつりやすい環境にあります。

水面移動のときや、水中でもいきなりダッシュしたりすると、筋肉に思わぬ負担がかかり 足がつる事がありますので、無理なフィンワークは極力避けるようにしましょう。

   

(2)準備運動をしましょう

エントリー前、できればスーツを着る前に充分な準備運動をしておくことが大事です。

このことも、「陸上で安全は決まる」の一つと言えるでしょう。

      

    

耳抜きがうまく出来ない!!

潜行時はうまくいったが、3m越えたあたりからあたりからうまく耳抜きが出来ない。

他のダイバーは、かなり深いところまで潜行しているのに、おいて行かれる~(×_×;)

気は焦れども、耳が痛くてコレより先にはいけない!

    

こんなときあなたならどうします?

     

耳抜きがうまく出来ない場合、絶対に無理をしてはいけません。

無理に潜行して鼓膜を破った人を知ってます。(^_^;) 僕です。

  

ひどい場合はもう一生、スキューバダイビングを楽しめなくなってしまうこともあります。

このように、途中で耳抜きがうまく出来ないときは、少し1~2mほど上がって水圧を 軽減してから耳抜きをすことです。すぐに出来なくてもゆっくり水圧になじみながら 耳抜きをすれば出来てきますので焦らないでじっくりとやりましょう。

  

注意点としては耳抜きに集中し、息を多く吸い込み浮力がついて、 吹き上がったりしないようにしましょう。

バディが水深を維持してあげるなどのサポートがあるといいですね。

      

【予防策】

 ・体調を整えておく

僕のように先天的に耳管が細くて抜けにくい人もいるますが、スキューバダイビングによる潜水では レギュレーターからやや高めの圧力のエアーを使うので、この弱点を補ってくれます。

  

ほとんどの原因は、睡眠不足、前日の深酒、過労、風邪気味などです。

スキューバダイビングを楽しむには、事前の体調管理が大事です。

これも「陸上で安全は決まる」の一つと言えるでしょう。

    

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