ナチュラルナビゲーション

スキューバダイビングでのナチュラルナビゲーションとは、自然にあるものを最大限利用して、自分がどこにいるかを判断し目的のコースを行く事です。

ビーチからエントリーすると、沖に行くにしたがって水深は深くなっていきます。ですから水深計を見ていて水深がどんどん進んでいけば、沖に向かっていることが分かります。

また、逆に水深がだんだん浅くなってくれば、陸に向かっていることが分かります。

その時のまわりの地形や、海底の状態、砂地や石ころ、そのような海の中の自然を利用すると自分の位置やコレから行こうとするポイントの方向が分かります。

 

それでは、海底の自然なものをどのように利用するか説明していきましょう。

 

1.地形

スキューバダイビングのナビゲーションのもっとも初歩的なことは、しっかりと地形を覚える事です。同じポイントを何度も潜り、地形地図を作って、潜るたびに気が付いたことを記入し修正を加えていくことによって完成度の高いものにしていきましょう。

そういった地形地図作成作業を通じ、地形の観察力が身についてきます。

 

2.砂紋

SANY0005.JPG海底の砂地には、砂紋と呼ばれる美しい自然の模様があります。砂紋は海岸線に対して平行に波形模様が出来るという特徴があります。したがって、その砂紋を直角に切るように進めみ深度が浅くなる方向に行けば陸に向かっているし、深くなる方向に行けば、沖に向かっていると判断できます。

 

3.深度

ナビゲーションにおいて深度はとても重要な情報です。さきほどの砂紋を利用する場合も、深度により沖か陸の方かを判断できます。もっとも、沖に大きな根がある場合などは、沖のその方向へ向かうと浅くなる場合があるので、コンパスを併用してコース取りをしましょう。

 

4.潮流

潮の流れは常に一定というわけではないので、信じすぎることは危険ですがそれなりにナビゲーションでは役に立ちます。スキューバダイビングの基本どおりに、前半は潮の流れに向かって泳ぎ、後半はその流れに乗って帰ってくるようにしたいですね。

ただし、地形や季節、時間によって潮流は変わってくるので、よくわかっている地元のショップなどに聞くことも重要です。地元のショップなどに聞くことは潮の流れだけではなく、今日のいいところや見どころなど最新の情報を聞くといいでしょう。

 

5.生物

20050716井田・富戸 046.jpg海の中には一本松のような大きな木は無いけど、イソバナや海綿は大きさや形など特徴を持っていて岩などに固着しているので、目印になりえます。

あの、「尖がった岩についてるイソバナ林」から90度東にコース取り、などのように目印に使えます。

 

まだまだ、工夫すれば自然のものを利用して自分の位置を判断する事が出来ると思いますので、海に潜るときは、たとえガイドやイントラのあとを、くっついて行ったとしても、コンパスや、まわりの自然の目標物を自分なりに把握する癖をつけるようにしましょう。(^-^)

 

 

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