中性浮力で魚になろう!
中性浮力!
スキューバダイバーにとって最も重要なスキルと言っても過言ではないだろう!
ダイバーにとってどんなときにも適切な中性浮力が取れていることはスキューバダイビングをとてもストレスの無い楽しいものにしてくれるスキルだ!
簡単に「どんな時でも」って言ったけどコレは結構難しい!
エントリーのときはちょうどいいウエイトコントロールであってもエキジットのときは、ウエイトが足らなくなり浮き気味になった事は何度かあった事でしょう。(^_^;)
中性浮力に関わる重要なポイントは、いかの4点に言い切れる。
1.タンク、2.スーツ、3.ウエイト、4.BCDと肺(呼吸)
一つずつ見て行きましょう!
1.タンク
タンクの材質は最近こそアルミが増えてきたが、まだスティールを使っているショップも多い。
アルミとスティールの素材の違いは比重が違うため水の中でも浮力が異なります。(アルミ:2.69、スティール:7.86)
タンクの大きさなどにもよるが、アルミの場合スティールより、おおよそ2kg多くしたほうがいいでしょう。
また、エントリーのとき満タンな空気が、エキジットのときほとんど空だとしたら、そのさは、およそ2.5Kgにもなるのです。
これらを考えるとエキジットのときのことや、タンク素材の事を考慮に入れてウエイトを決めたいものですね。
2.スーツ
スーツには大きく分けて、ウエットスーツとドライスーツがあります。
ドライスーツは中に着るインナーの種類によって浮力が異なりますし、潜っていくうちに水圧を和らげるために空気を入れたりすることなど、浮力コントロールにとても影響します。
また、ウエットもドライもネオプレーンゴム製で作られていることが多く、ネオプレーン内に含まれている気泡が深さによってつぶれたりして、浮力に大きく影響します。
それに古くなってくるとネオプレーン内に含まれている気泡の状態も変わってきて浮力に大いに影響してくるので注意が必要です。
3.ウエイト
タンクにスーツと浮力に考慮しなければならない事は理解できたと思いますが、ウエイト量を決めるにあたり次のことを注意するといいでしょう。
- 確実に潜行できる重さ
- エキジットで浅場に来ても浮き上がらないウエイト
- ボートダイビングで水深5mでの安全停止でも浮き上がらないウエイト
言って見れば、潜行する時は若干のオーバーウエイトだが、浮上前に適正なウエイトになるセッティングがベストと言う事になります。
また、どんなスーツで何キロのウエイトをつけたかなど、ログブックにつけておくと次のときに役立ちますよ!
4.BCDと肺(呼吸)
中性浮力をうまく取るには今までお話した、タンクとスーツとそれに合ったウエイトを選ぶ必要があります。ここで適切な出来ていれば、これからお話しするBCDと肺の調整が簡単に出来ます。
浮力コントロールのスキルにピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(PPB)と言うのがあります。とても大事なスキルです!
- さほど深くない砂地でBCDのエアーを全て抜いて横たわる
- BCD内にプップップッと3-4回吸気して、大きく息を吸ってみる
- その時、フィン先を支点にして身体がゆっくり浮き上がる。もし、足が海底から浮き上がるようであればBCDに空気の入れすぎなので、もう一度初めからやり直そう。
- うまくできたら、今度は息をゆっくりと吐いて行くと静かに身体が海底に横たわる。再び息を大きく吸えば、同じようにフィン先が海底に着いたまま身体が浮き上がる
これがPPBスキルですが、この状態で泳いでいるときに、肺に大きく吸ったときには、浮き気味になるが浮く前に大きくはけば沈む方向へ行く。
この感覚をうまく使うと、あなたはお魚になれるのです。
さんご礁などの自然を壊すことなく、周りからの尊敬されるダイナーになれるのです。
頑張りましょう!!
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