意外と出来てないフィンワーク

スキューバダイビングでとても大きな役割をしているフィンを正しく使えているか

もう一度見なおす必要がありと思います。

少ない力で効率よく泳ぎ回るには欠かせないダイビングギアのフィンを正しく効率使いたいものです。

よく見かけるのは自分の体力、脚力に合ってない、固めの大きなフィンを使っている人が

意外と多いのです。

インストラクターや仲間のベテランダイバーがが使っているような、

硬いプラスチックフィンや大型のゴムフィンを使っているのを見かけますが

格好いいからということで選んでいるのでしょうか?

 

自分の脚力に合ってないフィンを使えばフォームは滅茶苦茶になるし、

足首や太ももにかなりの負担がかかり、余計な疲労やエアーの消費につながります。

 

正しいフィンワークをマスターし、小さな力でそのフィンの持つポテンシャルを100%引き出してやるには、入門者用として売られている柔らかいゴムとプラスチックのコンビネーションフィンがおすすめです。

フィンは大きくしならせる事により、そのパワーが発揮されるのです。

 

  • 泳ぎの姿勢

    どんな魚でも泳ぐときは、水の抵抗を少なくするために水平になって泳ぎます。

    よくビギナーで見られるのが、身体が斜めに立ってしまっていて、

    フィンをバタバタやるものだから、砂をもんもんと巻き上げて泳いでいる人がいるけど

    砂を巻き上げてまわりのダイバーに迷惑をかけるだけでなく、本人もしょっちゅうフィンを

    バタつかせているため、早く疲れてしまうし、エアーも必要以上に消費してしまいます。

    

    この身体が斜めに立ってしまう原因は、オーバーウエイトである事が多いのです。

    オーバーウエイトであるため、腰が沈みがちになるから、身体が立ってしまうのです。

    また、中性浮力を取ろうとしてBCDにエアーを多く入れるため上半身に浮力が強く付き

    身体が立ってしまうのです。

 

  • 開店休業の自転車こぎスタイル

     まるで自転車に乗っているような足の使い方をするダイバーがいますね。

     足の力が無駄に逃げていてフィンが水を捕らえてないため、こいでもこいでも

     開店休業状態でなかなか進まない!(×_×;)

    

     この場合も、原因は脚力に合ったフィンをはいてない事が多いのです。

     脚力がフィンに負けるため、水を充分に蹴りこめてない。それなのに意識の上で

     ひざを曲げて蹴り込もうとするから、その力が前後にフィンを

     スライドさせる動きになってしまうのです。

 

     やはり、柔らかいフィンにして、やや足を伸ばし気味にしながら、細かくバタ足を

     するようなフィンワークを心がければ、だんだんにストロークを大きく出来るようになります。

 

  • 手を使うのは何故?

     ダイビング中に手で漕いでいる人を時々見かけます。ビギナーだけでなく

     中級以上の人でもいるのには驚きですね。(^_^;)

     急な方向転換などのときに、小さく瞬間的に手を使うことはありますが、

     しょっちゅう手を使っているのは、無駄な動きで水中移動の抵抗になりますし

     エアーの消費の面でも問題です。

 

    この原因は中性浮力がうまく取れてないこともありますが、フィンキックの際に

    バランスを崩し、手でバランスを修正しようとしているのです。

    やはり、自分の脚力に合ってないフィンのため、腰の軸がずれて

    身体がローリングしてしまうからです。

    理想的なフィンワークは、腰の軸が安定して左右の足が交互に

    力強く水を蹴りこむことです。

 

  • フィンワーク

     今まで述べたように、自分の脚力にあった、柔らか目のコンビネーション・フィンを使って、

     しなるように大きく使うことがポイントです。

     そのときの足の使い方として大きく二通りのやり方があります。

 

     ・バタ足キック

     推進力を必要とするときや流れがある場合などや海底の砂を巻き上げる心配が無いときに

     よく使われる一般的なキックの仕方です。

 

     ・あおり足(スカーリング)

     すぐ下が砂地である場合は、砂を巻き上げないようにあおり足で

     キックする事も大事です。スカーリングとも言われてますが競泳の手の動きを

     真似ているのかもしれません。

     やり方は、足を軽く延ばし、左右のフィンで水をなでるように開き、両足が開いた所で

     足首をやや内側に傾けて両足で水をはさむようにしてキックすると、キックした水が

     下に行かず砂を巻き上げないし、超スローからある程度の速さで推進できるのです。

     この応用で慣れてくるとバックも出来ますので、カメラで被写体を捕らえるとき

     距離を調整するのに役に立ちますよ。(^-^)

 

トラックバック

トラックバックURL:
http://www.hls-j2006.com/mt/mt-tb.cgi/124